馬鹿の生きる道

浮気相手になってしまった私がそこから立ち直るまで。

彼との出会い。

2020年4月

私は都内のショップから埼玉のショップへ異動した。

世の中はまだマスクをしていない時代だった。

 

元は埼玉のショップで長くやっていて、一人都内に異動になった時には「寂しい」「埼玉に戻して欲しい」と泣いたのだけれど...4年も経つと都内の方が知り合いが多くなり、埼玉に戻る事に不安と寂しさを感じながらの異動だった。

 

そんな私と同じタイミングで異動してきたのが彼だった。

 

初めて会った時の事は覚えてない 笑

話しやすくて、一緒に異動してきた人という事もあり出勤が被ると少し嬉しかったのは覚えてる。

覚えている中で一番古い会話は、私はオタクであるという事を伝えた時に「元々オタクに偏見があったけど元カノがオタクだったから今は全然気にならない」という話。

彼女のつきそいでコミケの入り口まで行った事があるよ、って言ってた。

 

彼はふざけて私に気がある様な事を言って来たり口説くような事を言って来るので、周りから「〇〇くんが大好きなとよたろちゃんがいるよ」みたいにからかわれたりしてた。

 

でも当時、彼には彼女がいた。

異動前の店舗で一緒だった、仕事の手帳に二人の旅行の写真を挟む位大好きな彼女。

ラブラブですね!って話もしたし、旅行の写真見せてもらって可愛い彼女さんで羨ましい!なんて話も何度かしたなぁ。

 

私も奥さんや彼女がいる人はどんなに好みでも異性として好きにななれないので『職場の話やすい人』以上の感情はなかったし、そもそも顔が好みじゃなかった 笑

いや、好みじゃない所ではなく「生理的に無理」って部分もある位だった 笑

だから周りから「〇〇くんどうなの?」とか言われても「いや〜無理ですね笑」って言ってたんだよなー笑

 

それがまさかこんなに…好きで大好きで愛おしくて会いたくて一緒にいたくて…そんな相手になるなんてこの時の私は夢にも思ってなかったんだよ。